1: 2019/10/06(日) 11:10:28.628
   
『ユニクロ潜入一年』(2017年)が話題になったジャーナリストの横田増生さん。
今度は神奈川県小田原市にある日本一大きなアマゾンの物流センター(4万平方メートル)で働き、このほど『潜入ルポ amazon帝国』(小学館)にまとめた。

現場では、数字による査定・管理が徹底されていたという。ところが、ルールの遵守や数値の達成を求めるあまり、思わぬ事故が起きていた。

たとえば、横田さんによると、小田原の物流センターでは2013年の開設以来、少なくとも5人が亡くなっている。
そのうち1件では倒れているのが見つかってから救急車が来るまでに1時間が経過していた。責任者を通さないと救急車を呼べないというルールのためだという。

「公表されているだけでも、アマゾンの物流センターは国内に約20カ所ある。一体何人亡くなっているのかもわからない」(横田さん)

●数字に追い立てられる現場

「昔は、商品名が100件くらい印刷された紙を持って探していました。今はハンディー端末です。商品名や場所とともに『次のピックまで何秒』と表示され、横棒が右から左に少しずつ縮んでいく」

ピッキングの速さは集計され、翌日に順位が張り出される。成績が悪ければ、上司との面談になるが、この上司もまたアルバイトなのだという。

「ピッキングしている時間(稼働時間)も計測されていて、クリアできないような高い目標値が設定されていました。
フロアのいたるところに『あなたのおサボリ見ています!!』といった張り紙があり、常に監視され、お尻をたたかれている感じがしました」

●人命よりも報告書の数字が大切?

横田さんは6時間45分のピッキング作業で20キロほど歩いたという。ちなみに当時のセンターの時給は約1000円(一定条件を満たすと年末特典で1500円)だった。

東京ドーム約4個分という広大な場所での過密労働だから、倒れる人もいるようだ。横田さんは勤務中、車椅子で救急隊に運ばれる女性の姿を目にしたという。
しかし、何があったのか、アマゾン側からの説明はなかった。

中には見つかるのに時間がかかって亡くなった人もいる。横田さんは、アマゾンの元社員を取材するなどして、小田原のセンターで少なくとも5人が亡くなっていることを知る。
特に憤りを感じたのは、救急車を呼ぶまでに1時間もかかった例があったことだ。

「アルバイト間でも『エスカレ』という略語で定着しているのですが、アマゾンには下位から上位に連絡をあげていく『エスカレーション』という決まりがあります。
アマゾン社員への連絡なしに救急車を呼ぶと、叱責の対象になるそうです」

「現場の労働者は『プログラム』に従って黙々と働くことが大事で、臨機応変さは求められていない。
帰るときは、金属探知機のついたセキュリティーゲートをくぐらないといけないのですが、『ブザーがなったら犯人検査をする』と警備員が繰り返し叫んでいました。労働者は常に疑われているんです」

「『ディストピア』を体験したいならアマゾンで働いてみたらいいですよ」ーー。取材を振り返って、横田さんはこう語った。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191006-00010207-bengocom-soci


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Source: 投資ちゃんねる – 株・FX・仮想通貨・投資2chまとめ