侑紀さんを見送ってから買い物に行っていた容子さんの携帯電話に病院からメールが入った。「侑紀君が事故に遭ったので来てください」。慌てて車で駆けつけると、息子は既に集中治療室。会話はできない状態だった。
事故時、侑紀さんはヘルメットをかぶっていなかった。家を出てすぐ警察官に見つかって追跡された。追跡を振り切って狭い路地を逃げる中、車と出合い頭にぶつかって転倒。全身を強く打った。
「とにかく命だけでも助かってほしい」。病院で祈った。開頭手術は無事に終わったが、意識不明の状態が続いた。容子さんは声を掛けるのをやめなかった。
数週間後、侑紀さんの目が開いた。うれしくて必死に語り掛けたが、焦点は合わない。ドラマのように、いつか前のように話してくれるかも。そう信じたが病状は好転せず、意思疎通はかなわないままだった。11年がたった。
警察からは追跡に問題なかったという説明を受けた。乗用車を運転していた女性は事故当日に病院へ来たきり。
「相手を責めるつもりはない。でも事故が起こってから11年、まだ苦しみが続いていることを知ってほしいんです」
ヘルメットをかぶらずにミニバイクを乗っていた非は息子にある。警察に見つかったならなぜ逃げたのか。言いたいことはたくさんある。
「親不孝して。お母さんの11年を返して」。だがベッド上の姿を見ると「これほどの償いが必要なのか」という思いがこみ上げる。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191117-00163248-kyt-l26
引用元: ・http://swallow.5ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1573982553/
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Source: 資格ちゃんねる