満期までの期間は3年で200億円発行する。発行金利は年0.001%だが、額面100円当たり100円00銭3厘で発行するため、同社の3年間の金利負担はゼロとなる。トヨタファイナンスは「長期的にはトヨタグループ全体の収益を後押しできる」とコメントした。これまでの最低利回りは同社などが発行した0.0003%程度だった。
投資家は3年間保有しても実質的な金利収入はゼロだ。にもかかわらず、「資産運用会社や銀行などから発行額の2倍にあたる約400億円の申し込みがあった」(引受主幹事の証券会社)という。日銀は金融調節の一環で定期的に社債を買い入れており、発行価格より高値で売却できれば売却益が得られるためだ。余剰資金の投資先としてのニーズもある。銀行が日銀に預けるお金(当座預金)の一部にはマイナス0.1%の「コスト」がかかる。
日本では国債や政府保証債はマイナス利回りでの発行が常態化し、今夏には独立行政法人の日本学生支援機構が発行する財投機関債でもマイナス発行があった。企業が1年より短い資金を調達するコマーシャルペーパー(CP)もマイナス金利での発行が相次ぐ。海外では英製薬グラクソ・スミスクラインがグループ会社を通じて利回りがマイナスの2年物ユーロ建て社債を発行するなど、マイナス発行が増えている。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50887920R11C19A0MM8000/
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Source: 投資ちゃんねる – 株・FX・仮想通貨・投資2chまとめ