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「家族と安定がほしい」心を病み、女性研究者は力尽きた
日本仏教を研究してきた西村玲(りょう)さんは、2016年2月に亡くなった。
04年に博士(文学)に。
05年、月額45万円の奨励金が支給される日本学術振興会の特別研究員に選ばれた。
実家で両親と暮らしながら研究に打ち込み、成果をまとめた初の著書が評価されて、
09年度に若手研究者が対象の賞を相次いで受賞。
恩師は「ほとんど独壇場と言ってよい成果を続々と挙げていた」と振り返る。
だが、特別研究員の任期は3年間。その後は経済的に苦しい日が続いた。
衣食住は両親が頼り。研究費は非常勤講師やアルバイトでまかなった。
研究職に就こうと20以上の大学に応募したが、返事はいつも「貴意に添えず」だった。
読まれた形跡のない応募書類が返ってきたこともあった。
安定した職がないまま、両親は老いていく。
14年、苦境から抜け出そうと、ネットで知り合った男性との結婚を決めた。
だが同居生活はすぐに破綻。自らを責めて心を病んだ。離婚届を提出したその日に自死した。
父(81)は、「今日の大学が求めているのは知性ではなく、使いやすい労働力。玲はそのことを認識していた」と語る。
90年代に国が進めた「大学院重点化」で、大学院生は急増した。
ただ、大学教員のポストは増えず、文科系学問の研究者はとりわけ厳しい立場に置かれている。
首都圏大学非常勤講師組合の幹部は「博士課程まで進んでしまうと、破滅の道。
人材がドブに捨てられている」と語る。
https://www.asahi.com/articles/ASM461CLKM45ULBJ01M.html?ref=tw_asahi
東京大学の濱中淳子教授は企業の人事担当者5名と人材コンサルタントにインタビューを実施。
その結果、企業の大きすぎる期待と、大学院生の見当外れの自己PRという「すれ違い」があることがわかった。
濱中氏は「このすれ違いは修復できるはずだ」と分析する――。
(略)
図表1は、文部科学省『学校基本調査』を資料に、卒業(修了)後の状況をまとめたものである。
安定雇用に就かなかった者の比率に注目すれば、学部卒は11.6%であるのに対し、
人文科学や教育の修士卒のその比率は3割以上。
博士課程にいたっては、領域を問わず、きわめて不安定な状況が見出される。
人文科学系では58.6%という値を示し、
修士卒では好調な理系も、博士卒の場合、理学53.3%、工学38.6%、農学48.7%が安定雇用に就けずにいる。
https://president.ismcdn.jp/mwimgs/c/2/-/img_c239af6babcb6f8d80cd8b06a89810ba341611.jpg
全分野を下回ってるのが保健しかないけどどうなってんの?
人数で割ってるとしたら保険の博士卒が他分野に比べて異様に多いことになるんだがそんなもん?
見かたまちがってる?
自己レス
ほかの系統の学部があるけど表に載ってない可能性を考えてなかった
平均下げてるのは医学部かな?
医学部だろうね。
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Source: イケイケ速報